GM大豆を食べたラットの子に重大な影響が!!

エルマコヴァ博士全国講演会 Q&A

「Q&A 26〜30」


「1〜8」「9〜16」「17〜25」

Q26 実験に使った飼料について、ADMから情報がもらえないと聞きましたが、その後何か情報はありますか?

 ADMから最後に来た情報は以下の通りです。
「私どもは商社であり、コンサルタントではありません。そのようなサービスは行っていません。どうぞご理解いただき、このような回答をお許しください。

Tatiana Guselnikova,
ADM-Moscow representative office,
Tel: +7 (495) 252-21-55
Fax: +7 (495) 933-46-50 」



Q27 実験結果によると、GM大豆由来の分離タンパク質から得られた結果と、GM大豆から得られた結果の間に差があります。この原因は何だと考えられますか?

 @粉に含まれるDNAについて
 まず、マイナスの影響は、不安定な組み換えDNAの水平移動の影響によって仲介された可能性があります(組み換えDNAの水平移動については、ISISのホームページwww.i-sis.org.ukに掲載されている多くの論文を始め、数々の文献があります)。
次に、GMOのマイナス影響の原因として「プラスミドの効果」が考えられます。遺伝子の導入(アグロバクテリウム法)に使われたバクテリアのプラスミド(環状DNA)が、遺伝子組み換え植物の細胞中に、違った形でとどまっている可能性があります。(たとえばプラスミドの一部がミトコンドリアDNAの中に入り込んでいる可能性があります)。環状DNAとしてのプラスミドは、安定性が高くて破壊されにくく、簡単に複製します。ですから、私の見解では、組み換え植物を食べれば、同時に、細胞中のバクテリアプラスミドを大量に食べるかも知れない、ということです。なかには発酵(消化?)で破壊されないものもあり、断片として消化管の中に残り、腸壁を通過し、白血球の細胞核や脾臓・肝臓などの臓器の細胞に到達し(Schubbert 他、1994, 1996による)、細胞活動の異常を引き起こす可能性があります。「プラスミド効果」の見解を確認するものとして、以下のような文献があります。

1. Coghlan A. GM crop DNA found in human gut bugs. NewScientist. 2002.
2. Trudy Netherwood,R. Bowden,P. Harrison,A. G. O'Donnell, D. S. Parker,and H. J. Gilbert. Gene Transfer in the 2. 2. 2.Gastrointestinal Tract Appl Environ Microbiol. 1999 November; 65(11): 5139-5141.
3. Mercer, D.K., Scott, K.P., Bruce-Johnson, W.A., Glover, L.A. and Flint, H.J. Fate of free DNA and transformation of oral bacterium Streptococcus gordonii DL1 plasmid DNA in human saliva. Applied and Environmental Microbiology, 65, 1999, pp.6-10.
4. Schubbert R., Lettmann C. and Doerfler W. Ingested foreign (phage M13) DNA survives transiently in the gastrointestinal tract and enters the blood stream of mice. Molecules, Genes and Genetics, 242, 1994, pp.495-504.
5. Schubbert R., Hohlweg U., Renz D. and Doerfler W. On the fate of orally ingested foreign DNA in mice: chromosomal association and placental transmission in the fetus. Molecules, Genes and Genetics, 259, 1998, pp.569-576.
6. Doerfler W, Schubbert R. Uptake of foreign DNA from the environment: the gastrointestinal tract and the placenta as portals of entry.
Wien Klin Wochenschr. 1998 Jan 30;110(2):40-4.

AGM大豆由来の分離タンパク質の粉の場合、DNAの量は大変少なくなっています。タンパク質は、遺伝子活性(gene activity)の結果として作られるものだからです。ですから、DNAを大量に含むGM大豆の粉の場合に比べて、マイナス影響が強く出なかったのです。




Q28 それぞれの実験群で、標準的実験用飼料をどれだけ食べたのか、データはありますか?

 測定しませんでした。しかし、GM大豆を食べた実験群が、他の実験群と同じくらい標準的飼料を食べたことはわかります。私たちは、いつもと同じようにケージの中に標準的実験用飼料を入れました。実験群ごとにメスラットの体重を交配前に計り、体重については統計上有意な差はありませんでした。GM大豆分離タンパク質のグループ(〜8)を除いたすべての実験群で、メス一匹あたりが産んだ子供の数は同程度でした(〜11)。ですからGM大豆の実験群のメスも、出産前に十分な量の餌をとっていたと結論づけることができます。
また、オスに関しては、粒のGM大豆と在来大豆を2週間与える前と後の体重を計ってあります。



Q29 GM大豆の実験群では、実験回数を重ねるごとに子ラットの死亡率が下がっています。講演ではその理由として、餌の鮮度が落ちたせいだとおっしゃっていましたが、その点について、より詳しく教えてください。

 はい、死亡率は落ちていますが、統計的有意ではありません。ですから、言えるのは傾向についてだけです。
低下の原因として3つ考えられます。@大豆粉を入れた袋は、5ヶ月間(そのうち3ヶ月は暖かい、あるいは暑い夏)部屋で保管されました。ですから温度による影響があった可能性はあります。A繰り返された実験のなかで、ラットは違うものを使いました。なかには、GM大豆に対する抵抗力が強いラットもいたのかも知れません。B実験を行った季節が違います。最初が夏、次に夏の終わり、最後は秋でした。ラット(メス、オス、子)の状態が、季節によって違ったのかも知れません。しかし、私は最初の説明がいいのではないか、と思います。



Q30 子ラットの不安と攻撃性はどうやって評価したのですか? 評価の方法について教えてください。


 「ライト・ダーク・テスト」を行いました。このテストは、文献の中で広く記載されています。(Pubmed参照)


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