特定非営利活動法人日本消費者連盟
 代表運営委員 富山洋子様
遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン
 代表 天笠啓祐様


 先般、4月14日付けで富山様及び天笠様から農林水産大臣あてにいただきました「スギ花粉症緩和米の研究を即時中止することを求めます」とのご要望について、農林水産大臣の命を受けご回答いたします。


 貴重なご意見をいただき、誠に有り難うございます。
 スギ花粉症緩和米の研究については、農林水産物、副産物を原料とした医薬品等の開発を進め、新しい産業・市場を創造することを目的として、平成22年度から開始した農林水産省の委託プロジェクト研究「アグリ・ヘルス実用化研究促進プロジェクト」により、これまでの動物実験のデータに加え、治験として必要なヒトに対するデータの取得を進めることとしております。
 スギ花粉症緩和米は、国民の約30%が花粉症を患っていると言われている中、現在行われている対症療法や負担の大きい減感作療法に代わるものとして期待されていると考えております。


 研究を推進するに当たっては、「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」(平成15年6月18日法律第97号)を遵守するとともに、試験ほ場において栽培する場合には、農林水産省が定めた「第1種使用規程承認組換え作物栽培実験指針」に基づき、一般栽培されているイネとの交雑・混入を防止することとしております。
 また、医薬品としての開発が求められることから、将来の実用化に向けては、剤の形態を工夫するなど、ご指摘のような流通過程等での混入がないよう配慮しております。


 このように、スギ花粉症緩和米については、生物多様性への影響にも配慮しつつ、医薬品として審査を受けるために必要なデータを集積する研究を行うこととしており、ご懸念が生じることのないよう適切に情報を公開しながら、限られた予算を有効に活用して研究を推進してまいります。

 貴法人・団体におかれましても、ご理解をいただきますよう、よろしくお願いいたします。


平成23年5月18日
農林水産省農林水産技術会議事務局
研究開発官(食の安全、基礎・基盤) 藤村博志


戻る