私たち人間の生活に欠かすことができない食品や医薬品などが次々と、種子の遺伝子や病気の原因遺伝子などの特許奪取に奔走している、数社の巨大企業の支配下におかれるようになってきています。生命に対する特許は、環境、健康、農業、南北問題、バイオテクノロジーなどをめぐる問題に関心を寄せる人々にとって、憂慮すべき新たな問題となっています。
アメリカは、世界貿易機関(WTO)の知的所有権の貿易関連の側面に関する協定(TRIPs)−特に第27条3項(b)−を通じて、世界のすべての国々に生命や遺伝子を特許にする制度を押しつけようとしています。それは多国籍企業に利益をもたらすだけです。TRIPsは、人間の健康を守ると同時に、被害を受けやすい立場にいる第三世界諸国の零細農家と環境を守ることができるように、書き直されるべきです。
見直し作業をおこなう際の主軸は、すべての生命体は私たち人類と私たちの住む地球の共有財産とみなされるべきものである、という共通認識です。
ここに紹介する絵本は、以上のような取り組みを進めるための、誰でもわかるように作ったものです。ご活用いただけると幸いです。
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