GMイネ不法流通の調査のお願い

2005年4月14日

中華人民共和国国家主席
胡 錦濤 様
中華人民共和国駐日本国大使
王 毅 様

遺伝子組み換え食品いらない!キャンぺーン
代表 天笠啓祐

未承認の遺伝子組み換え稲が不法に流通していたことについて調査のお願い

 

いつも世界の人々の先頭に立ち、その生活と権利を守るため、日夜ご努力いただいていることに、心より感謝いたします。

私たち遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーンは、日本の消費者団体の集まりです。日本の8割近くの消費者が、遺伝子組み換え(GM)食品を食べたくないと思っております。その声を反映してつくられました。

さて、昨日(2005年4月13日)、貴国で安全性が未確認で、未承認の遺伝子組み換え(GM)イネが栽培され、流通していたことが判明いたしました。その一部は、日本など外国に輸出されていた可能性もあることが分かりました。

調査を行ったグリーンピースによると、種類はBtイネで、過去2年間にわたって栽培・流通していことが明らかになりました。

このBtイネは、環境への影響や食品としての安全性が未確認であり、すでに日本の消費者が口にしていたとすると、由々しき事態といえます。また、貴国の研究機関では、他のGMイネも開発されており、それらもすでに流通している可能性があります。

そこで次のことを要請します。

1、貴国から日本への米輸出をただちに停止すること。

2、栽培の実態調査、環境への影響調査、回収を求めること。

3、この事態を引き起こした責任者を明らかにし、二度とこのような事態が起きないようにすること。

4、現在進行中のGMイネの開発を中止、凍結すること。もし、対策が立てられないままですと、日本の消費者の貴国産農作物への不信は高まり、両国の友好にも影響がでかねません。そうならないためにも、深いご思慮に基づき、私たちの要請を実行に移されるよう、よろしくお願い申し上げます。

 

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