サナテックシード社より公開質問状への回答

遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーンと日本消費者連盟が送っていた公開質問状に対して、サナテックシード社より、回答がありました。質問に対する納得のいく説明はありませんでした。


遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン
代表天笠啓祐様
特定非営利活動法人日本消費者連盟
共同代表大野和興様
共同代表纐纈美千世様

サナテックシード株式会社

ゲノム編集高GABAトマトに関する公開質問状への回答について

弊社が開発した高GABAトマトにご関心を頂き、また貴重なご意見を賜り感謝申し上げます。いただきました令和2年12月14日付「ゲノム編集高GABAトマトに関する公開質問状」について、以下のように回答させていただきます。

1 .オフターゲット、アレルゲン等のご懸念について
現在我々が食べたり栽培したりしている作物は、ゲノム配列の変化(変異)により、目的の性質に変わったものを選抜また交配して、野生の植物からより育てやすく、食べられるように作り変えてきたものです。今回弊社が利用しているゲノム編集技術もその品種改良技術の一つで、あり、標的の配列に変異を導入することができる技術です。国の制度のもと、ゲノム編集技術を用いてできた生物のうち、外部から導入した他の生物の核酸が残っておらず、数塩基の変異を導入した生物については任意の届出や情報提供を行うこととなっています。弊社のゲノム編集技術により作出したGABA高蓄積トマトについても、1年を超える事前相談により、今回の届出や情報提供に当たり、遺伝子組換え生物には当たらないと判断されております。この事前相談では、オフターゲットやアレルゲンについての項目もあり、すべて専門家による検討の結果、科学的に安全性や生物多様性への影響について、適切な方法で調査した情報を提供していると認められております。これらのデータやその調査方法については、すでにご確認していただいておりますように、厚生労働省や農林水産省のHPにて公表されている通りです。

2. 安全性に関するご懸念について
前述の通り、国の制度に従い、弊社のゲノム編集技術により作出したGABA高蓄積トマトについては、1年を超える関係省庁との事前相談と専門家による検討の結果、安全性や生物多様性への影響について問題ないとされたところであり、科学的に従来の品種改良と同等の安全性が担保されていると判断します。

3. 社会的責任について
国際的な将来の人口増加による食料不足、地球規模の気候変動、日本国内における農業従事者の減少など、様々な課題に対応するために品種改良や育種は重要な技術です。ゲノム編集技術も品種改良技術の一つとして、その有益性が認められ国家プロジェクトとして推進されているものと理解します。弊社もこのプロジェクトに参画し社会的な課題の解決に貢献できるよう、鋭意努力していく所存です。
GABA高蓄積トマトの登場を待たれている消費者の皆様の期待にお応えできるように、今後もゲノム編集技術や弊社の商品についての情報発信に努めて参ります。

以上

(参考)
農林水産省HP
情報提供書が提出された農林水産物一覧
https://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/carta/tetuduki/nbt_tetuzuki.html

厚生労働省HP
届出されたゲノム編集技術応用食品等
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/bio/genomed/index_00012.html

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