GMトウモロコシの安全性評価についての意見

投稿者: | 2005年9月10日

2005年9月8日

コウチュウ目害虫抵抗性及び除草剤グルホシネート耐性トウモロコシB.t.Cry34/35Ab1 Event DAS-59122-7」及び「除草剤グリホサート耐性及びコウチュウ目害虫抵抗性トウモロコシMON88017系統」の安全性評価についての意見

遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン
代表 天笠啓祐

8月18日、食品安全委員会は、遺伝子組み換え食品専門調査会が2種類の後代交配種に関して安全と評価し承認したことに対して、パブリック・コメントを求めた。このような後代交配種に関しては、承認しないことを求める。

当初、厚生労働省は、遺伝子組み換え作物を親株として用いた後代交配種に関して、手続きは簡略化せず、ゼロから評価することを求めていた。しかし、その後、片方が遺伝子組み換え品種で他方が通常の品種の場合、安全性審査を簡略化する見解に変更した。その後、遺伝子組み換え作物を親株として両方とも用いたケースも、親世代の安全性が確認された上で、「組換えDNA技術により新たに獲得された性質が後代交配種においても変化していないこと」等の条件をクリアすれば、安全性審査を簡略化する見解に変更した。なし崩しに手続きを簡略化されてきた。その後、審査が食品安全委員会へ移行した後も、この変更した状態は修正されなかった。

モンサント社の除草剤耐性大豆が、安全性審査後に、DNA断片が見つかるなど、さまざまな問題点が明らかになった。親世代の安全性に関してすら、科学技術のレベルが上がることで新たな問題点が見つかっている。これは、この技術がまだ未熟であることを意味する。ましてや後代交配種において何が起きるかは予測がつかず、未知の要因が多い上にDNAレベルの研究が未確立であるため、「組換えDNA技術により新たに獲得された性質が後代交配種においても変化していないこと」を確認することは事実上不可能である。

また、9月19日から始まる、コーデックス委員会バイオテクノロジー応用食品特別部会において、この後代交配種に関する審議も始まろうとしている。その審議の開始を待つことなく、次々と承認していくことは、国際社会の動きに反することになる。

このように、承認を急ぐ理由としては、花粉の飛散によって交雑が起き、意図せざる後代交配種が次々と誕生しており、それが未承認作物としてわが国に入ってくる可能性が高いため、それを避ける方法としてとられているとしか考えられない。

食品安全委員会の独立性を疑われるような、このような申請を承認しないよう求める。また今後も、後代交配種は新しい品種として審査するよう求める。