種苗への遺伝子操作の表示を求める署名運動を開始します

投稿者: | 2021年2月23日

ゲノム編集の高GABAトマトは2020年12月に国に届け出をして認められ、サナテックシード社は消費者に苗を無償配布すると発表しました。今まで国内で食用の遺伝子組み換え作物は栽培されていませんでしたが、ゲノム編集作物が先に栽培されようとしています。

ゲノム編集作物は遺伝子組み換え作物と違い、安全性審査も表示も義務付けられておらず、今のままでは生産者も知らずに栽培し、そのまま流通して消費者も知らないうちに食べさせられてしまいます。

食と農から生物多様性を考える市民ネットワーク、遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン、日本消費者連盟の呼びかけで、種子や苗に遺伝子組み換えやゲノム編集などの遺伝子操作の表示を求める署名を開始しました。

ご協力いただけますようお願いいたします。

■署名用紙(PDF) ※印刷してご使用ください。

■オンライン署名はこちらから ※紙かオンラインのどちらかで署名が可能です。

(第一次集約2021年6月末、第二次集約2021年11月末)


農林水産大臣 殿

種苗への遺伝子操作の表示を求める署名

ゲノム編集トマトの栽培や販売が認められました。このトマトには、種苗にも食品にも表示の必要がありません。このままでは知らないうちに栽培したり、食卓に登場することになりかねません。遺伝子組み換えやゲノム編集などで遺伝子を操作された作物や家畜、魚などは、環境や食の安全に悪い影響をもたらす可能性があります。現在、食用の遺伝子組み換え作物は国内で栽培されていません。しかし、ゲノム編集作物の栽培が進めば、遺伝子組み換え作物の栽培も進み、食卓にやってくる可能性があります。
遺伝子組み換え食品については極めて不十分ながら表示義務があります。しかし、遺伝子組み換え作物の種子や苗には表示義務はありません。ゲノム編集された種子や苗にも表示義務はありません。国内でゲノム編集作物が栽培されようとしている今、生産者が種苗の選択をするために表示は絶対に必要です。私たちは、遺伝子操作作物を栽培したくない生産者、遺伝子操作原料を使いたくない事業者、遺伝子操作食品を食べたくない消費者の選択の権利を求めます。

【要望事項】
 種苗法第59条の表示項目の第6項「その他農林水産省令で定める事項」に、現在定められている「使用農薬の履歴」とともに、「育種における遺伝子操作の有無」を追加することを要望します。

[呼び掛け団体]
食と農から生物多様性を考える市民ネットワーク
遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン
特定非営利活動法人 日本消費者連盟


種苗に遺伝子操作の表示を!

ゲノム編集という新しい遺伝子操作技術で生命を改造した食品の開発が進められてきました。そして、 そのトップを切って高 GABA トマトの栽培や販売が認められました。このトマトには、種苗にも食品に も表示の必要がありません。しかも苗の無償配布が行われつつあります。このままでは、私たちは知ら ないうちに栽培したり、食べてしまうかもしれません。

1、遺伝子組み換えとゲノム操作の違いとは?

遺伝子組み換えは、ほかの生物の遺伝子を導入する技術です。例えば、成長の早い魚の遺伝子を導入 して、成長を早めた魚づくりが行われています。それに対してゲノム編集は、遺伝子の働きを壊す技術 です。例えば、成長を抑制する遺伝子の働きを壊しますと、成長が早まり、大きな魚を作ることができ ます。遺伝子組み換えも、ゲノム編集も、遺伝子を操作する技術であり、本質は同じです。

2、CRISPR Cas9 とは?

ゲノム編集では、よく「CRISPR Cas9」という言葉が出てきます。これはガイド RNA という DNA の 切断箇所までの案内役と、制限酵素 Cas という遺伝子を壊すハサミの役割を果たしているものを組み合 わせています。ガイド RNA が壊したい遺伝子へと導き、Cas がその遺伝子の DNA を切断して働きを壊 します。DNAは切断後、修復しますが、遺伝子としての働きを失います。

3、どんな食品になっている?

これまで開発され、実用化されたゲノム編集食品にはどんなものがあるでしょうか。米国では高オレ イン酸大豆が栽培され、食用油になって家庭や外食産業で使われています。日本では高 GABA トマトの 栽培や流通が認められました。いま世界でも 2 種類の作物しか栽培されていません。そのうちの1つが 日本です。

4、どんな問題があるの?

遺伝子の働きは、どれ一つとっても大切なものです。それを壊すことで、その生命体にとって大事な 機能が奪われてしまいます。遺伝子ですので、次世代以降に影響が受け継がれるケースも多くなります。 とくに問題になっているのが、目的とする以外の DNA を切断して大事な遺伝子を壊してしまうことです。 それを「オフターゲット」といい、それをなくすことは不可能です。それが環境への影響や食品の安全 性を脅かす可能性があります。

5、表示をさせよう

遺伝子組み換え食品については極めて不十分ながら表示義務があります。ただし、遺伝子組み換え作 物の種子や苗には表示はありません。ゲノム編集食品には食品も種苗も表示が必要ありません。国内で ゲノム編集作物が栽培、流通してもまったく分からないのです。知らないうちに栽培したり、食べたり する可能性があるのです。生産者が種苗の選択をするために表示は絶対に必要です。それは食品になっ た際、消費者が選べるか、選べないかの問題でもあります。