フードテック

急増するフードテック食品
フードテックは先端技術を利用した食料・食品の開発・生産技術です。食料問題や地球環境問題などのうたい文句で研究開発され、政府が推進していることもあり、近年急速に普及しています。代表的なフードテック食品として、昆虫食、代用肉(大豆ミート)、培養肉があります。
フードテック食品の多くは食経験がないか少なく、安全性が十分に確認されることなく、流通しています。新規食品の急速な普及によって、予想外の健康影響が出る可能性があります。

 概要主な問題点
昆虫食コオロギやミールワーム(ゴミムシダマシ科甲虫の幼虫)などの昆虫を乾燥・粉砕などして食品原料とする。エビやカニと類縁で交叉アレルギーの心配があるほか、食経験がないか少なく、常食することでアレルギーその他の健康影響が懸念される。
代用肉(大豆ミート)大豆などの植物から得られるたんぱく質を用い、食肉などに似せて加工する大豆ミートなどの食品。遺伝子組み換え大豆が使われることもあり、増粘剤などの食品添加物が多く使われる。
培養肉家畜や魚の筋肉などの細胞を培養して作るステーキや寿司のネタなどの食品。食経験がなく、十分な安全性の評価が必要。

安全性審査も表示制度もなし
フードテックには細胞培養、遺伝子組み換え、ゲノム編集など多種類のバイオテクノロジーが使われています。しかし、遺伝子組み換え以外に安全審査も表示もありません。その安全審査も非常にずさんなものです。

表示免除だらけの表示制度
EUやカナダやオーストラリア・ニュージーランドでは食経験のない食品については「新規食品」として扱い、安全性審査を経なければ製造販売できません。日本では、危害が発生して厚生労働省が禁止するまで自由に販売できる制度になっています。


 私たちの要求

  • フードテックなどの新規原料は安全性審査を実施し、予防原則の考え方で慎重に対応すること。
  • 新規原料のアレルギー等を予想して表示制度を整備すること。