ゲノム編集とは

ゲノム編集は遺伝子組み換えと同じ
ゲノム編集は、遺伝子組み換えと同じように遺伝子を操作して生命を改造する技術です。特定の遺伝子を壊して行いますが、そのためにその遺伝子がある個所でDNAを切断して行います。その切断カセットをCRISPR-Cas9といい、切断個所への案内役(ガイドRNA)とハサミ役(制限酵素)から構成されています。その切断カセットの導入方法は、遺伝子組み換えと同じです。

多くのオフターゲットが発生
ゲノム編集技術は正確な狙い撃ちの遺伝子操作であるかのような宣伝がされることがありますが、実際には似たような配列の遺伝子が数多く破壊されることが分かっています(オフターゲット)。現在では一つの遺伝子が複数の蛋白質産生に関わっていることが分かっていますが、そうした遺伝子を大量に破壊された生物にどのような影響が出ないのか、食品としての安全性に問題がないのか、といった不安が残ります。それ以外にもゲノム編集の遺伝子操作の過程で宿主遺伝子に想定外の変化が起こる可能性もあります。

ゲノム編集は規制なし、届出も任意
環境省や農林水産省、厚生労働省は、遺伝子を破壊するだけのゲノム編集で作られた生物については、環境影響や安全性の審査をしません。届出をするように指導されていますが、届出は義務ではなく任意で、事業者に判断は委ねられています。行政は規制しない理由として、遺伝子を破壊するだけのゲノム編集が、自然界で起きている突然変異と区別できない、従来育種である突然変異育種と区別できない、等の理由を挙げていますが、自然界や従来育種の突然変異とゲノム編集とは全く異なります。そもそも従来育種の突然変異育種も、遺伝子を壊して突然変異を起こしているのですから、安全性審査をすべきなのです。

ゲノム編集は表示も任意
消費者庁は科学的な検証(製品での検査による確認)ができない、として表示の義務付けをしていません。科学的検証ができなくても表示が義務付けられている表示項目は原料原産地表示や製造者表示などたくさんありますが、ゲノム編集については義務付けようとしません。


 私たちの要求

  • ゲノム編集食品に、全ゲノム解析とその評価、動物実験による安全性審査を義務付けること。
  • ゲノム編集食品の表示を義務付けること。

 

 

さらに詳しくは
ブックレット「新しい遺伝子組み換え ゲノム編集食品の真実」(500円)
パンフレット「私たちはモルモット?!ゲノム操作食品」(300円)
リーフレット「ゲノム編集食品を避けるためのガイド」(100円)
※ご注文は、出版物申込みフォームからどうぞ。